Ｂ 増上寺から増上寺から愛宕神社・虎の門ヒルズコース

愛宕グリーンヒルズは、曹洞宗の名刹「青松寺」と寄り添うように、45階のオフィス棟と住宅棟2つの高層ビルで構成されています。
人気のカフェ、飲食店やショップなど約20店舗入っているおり、緑あふれる敷地内には、ツインタワーのほか、寺院や観音様が点在しています。都会のオアシスとして、散策にもぴったりです。

文明8（1476）年に太田道灌が開基した青松寺は、曹洞宗の寺院です。現在の地に移ったのは、慶長５（1600）年だとされています。
墓地は愛宕山に続く高台にあり、入り口近くには人の形に作られた、槍持勘助の墓もあります。

広い境内には、都旧跡に指定されている江戸時代の儒者・井上金峨の墓や法輪大観音像、竹林、湧水などがあるので、ゆっくりと歴史を感じることができます。

愛宕山からあふれる緑に覆われた、愛宕トンネル。
都心にこういったトンネルがあることに気づいている方は、少ないかもしれません。
トンネルを抜けた向こうは神谷町。六本木も間近となります。

トンネルの脇にはエレベーターがあるので、愛宕山に簡単に登ることもできます。山に登ると、放送博物館や愛宕神社があります。

大正14（1925）年、愛宕山の東京放送局から、ラジオ本放送が開始されました。アンテナの鉄塔は、当時の東京名物の一つです。
昭和3（1928）年にはラジオ体操も始まり、放送局は永く、愛宕山のJOAKとして親しまれていました。

昭和14（1939）年、千代田区へ移転した東京放送局は、その後、1964（昭和39）年の東京オリンピック開催をきっかけに、約10年かけて、段階的に渋谷への移転を行いました。

そのため、愛宕山の土地は、現在は放送博物館として残されています。

愛宕神社は、慶長8（1603）年に徳川家康の命によって江戸の防火の神様として祀られた神社です。

愛宕神社のある愛宕山は、浮世絵にも多く描かれた桜と見晴らしの名所でした。江戸～明治の間には、庶民の遊興地としてにぎわっていたと言われています。
また、明治の中頃には、「愛宕館」と呼ばれる展望塔が建てられ、はるか房総まで見渡せたそうです。白帆が沖に浮かぶ様は、まさに、浮世絵に描かれた絶景のようであったと言われています。

そういった当時の様子をうかがえるのが、愛宕神社の鳥居の奥にある、見上げる程の石の階段です。
出世の石段、井伊直弼を討った水戸浪士集結の場所、勝海舟、西郷隆盛の会談、十二烈士女など、数々の名所も残されているので、是非、足を運んでみてください。

虎の門ヒルズは、2014年（平成26年）6月11日に開業したばかりの、超高層ビルです。ビルの周りはオフィス街ですが、おしゃれなカフェが点在しています。
上層階はホテルやレジデンスとなっており、１Ｆ～４Ｆには話題のカフェ、レストランが入っています。ロビーでは、新鋭のアーティストの作品を見ることができます。

虎の門ヒルズのオフィシャルキャラクターは「トラのもん」。あのドラえもんが白くおしゃれに変身しています。2階アトリウムでは、キャラクターグッズを販売しています。