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増上寺大門、80年ぶりの大改修が完了

増上寺大門

 「増上寺の表門である現在の大門は、旧大門の老朽化のため、昭和12年東京都によって旧大門の意匠を踏襲し1.5倍の大きさの高麗門、鉄骨鉄筋コンクリート造で再建されました。昨年3月東京都から増上寺に無償譲与されたのを機に、増上寺では耐震調査を行い、11月から耐震補強・外観化粧直しの改修工事を進め今年の3月末竣工し、見事に壮麗な門が蘇りました。

 改修に当たっては、増上寺はじめ芝公園の歴史的建造物を研究、著書も上梓されている建築史家、建築士の伊坂道子氏に監修をお願いし、施工は文化財、寺院建築に造詣の深い(株)藤木工務店が担いました。

 大門は、区道上に立脚のため、安全面を最優先しつつ増上寺全体の統一感や現代の街並みとの調和に配慮しました。耐 震対策では、柱と柱の間に二か所筋交いを取り付けるなどして補強、瓦は建立当時のものを一部残しつつ耐震性が強い瓦に葺き替えました。色彩は瓦の色、軒下の白色、濃い朱色と調和がとれています。

 4月5日、御忌唱導師が大門よりお練り行列を始める前、友田達祐執事長導師、御忌会奉行、唱導師随喜のもと竣工式を勤め、武井雅昭港区長、伊坂道子氏、大門振興会役員ほか来賓と共に通り初めをして落成を祝いました。

 新装なった大門は、昨年5月港区登録文化財に指定され、今後も地域にとってかけがえのないランドマークとして大切に保存されていくことと思います。