お知らせ
増上寺三解脱門大修理事業について
都内有数の歴史的建造物である増上寺三解脱門(重要文化財、通称三門)は、前回の本格修復から約50年が経過し、各所に劣化や破損が生じています。当山では令和3~4年度に行った調査結果をもとに詳細な修復計画を立て、本年秋頃より本格的に工事に着手することになりました。修復完了は令和14年11月を予定しています。
今後数十年先まで安心して安全に使用できるようにすると共に、文化財的価値を保持し続けるための修復工事です。
長期間皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
仮設工事
修復期間中、三門は「素屋根」と呼ばれる鉄骨造りの覆屋にすっぽりと覆われることになります。
工事はこの素屋根を建設するところから始まります。準備のため、まず工事の支障となる参道脇のグラント松の枝払いが2月末に行われました。
今後、秋頃から徐々に素屋根建設のための足場づくりが始まり、完成までは1年程度かかります。素屋根建設工事中には、三門下を通行できない期間が生じます。また、工事車両等の作業エリアとして鐘楼堂前の広場を一時的に閉鎖させていただきます。
木工事
解体範囲は上層屋根とその下地、下層屋根とその下地、下層正面の軒廻りです。屋根の軒先の反りを整え、床が水平でなくなっている部分を修正し、腐朽・破損した部材の取り替えや補強を行います。
屋根工事
三門の屋根は本瓦葺で、頂部には箱棟が載り銅板で包まれています。今回の工事では全面を葺き直します。地震に強い「空葺工法」にする予定で、瓦は1枚1枚を銅線で固定します。
塗装工事
劣化や退色が特に進んでいるのは上層下層ともに組物より下の部分のため下図の黄色の部分の漆を主に塗り直します。
スケジュール(予定)
お問い合わせ
- 開宗850年奉賛局
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TEL:03-3432-1431(代表)
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