お知らせ

浄土宗開宗850年奉賛局だより(2025年1月)

2025.01.01

たゆむことなく歩み続ける

 明けましておめでとうございます。

 昨年は浄土宗開宗850年慶讃会・令和6年度御忌大会、慶讃法話会、吉水講創立40周年詠唱奉納大会といった記念事業を皆様と共に円成することができました。改めて御礼申し上げます。一方、能登で発生した大地震はその後の大雨の被害と相まって複合的な災害となってしまいました。早期の復旧復興を願っております。

 浄土宗開宗850年正当の年を経たとはいえ、ご法主台下のご巡教、三解脱門の大修理、記念出版等記念事業はまだまだ続いております。

 特に三解脱門の修理はこれから8年の長きにわたっての工事となります。いよいよ素屋根がかかり三解脱門は皆様の前から姿を隠します。三解脱門は増上寺の顔であるばかりでなく、港区・東京都の顔でもありますので、その三解脱門の姿を何らかの形で皆様にご覧いただこうと考えております。また修理期間中に三解脱門楼上に祀られている釈迦三尊像及び十六羅漢像の修復も行います。その修復過程も皆様にお示しできればと思っております。

 増上寺がこの芝の地にあり続けて400有余年。時が流れ、周りの景観も社会情勢も変わり、増上寺そのものも変化してきました。徳川将軍家の菩提寺としての増上寺は浄土宗僧侶を養成する修行の寺でもあります。同時に法然上人のみ教えを広める役目を持つ念仏道場であり、現在は多くの旅行者が訪れるランドマークです。

 伝統を守ることはもちろんですが、時代の流れにも添いつつ増上寺は本年もたゆむことなく歩み続けてまいります。

※ご寺院様におかれましては令和8年4月30日まで勧募期間がございますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

奉賛局部長 中村瑞貴