浄土宗開宗850年奉賛局だより(11月)
2022.11.01
中学生、高校生の手で三解脱門をきれいに
〜三解脱門おそうじ体験ボランティアを実施しました〜
10月1日に始まった三解脱門特別公開。これに先立ち、中学生と高校生が三門を清掃するため、ボランティアとして集まってくれました。
当初予定していたボランティアの定員は40名でしたが、100名を超える中高生に参加してもらうこととなりました。参加者の多くは近隣の中学校に通う生徒たちで、日ごろから三門の前は通っているものの、中に入る機会こそなかったようです。学校から指示されるわけでもなく自発的に申し込み、意欲的に参加してくれました。
当日は、三門の石畳を中心としてきれいに掃除し、楼上では仏像の清掃に関する解説を受けました。三門の仏像をじっくり観察した後は、三門を下り境内ツアーに参加しました。
今回の企画趣旨は、三門をきれいにすることもありますが、それ以上に、未来の開かれた中高生に建立400年の三門に触れてもらい、その素晴らしさを感じ、親しみをもってもらいたいということにあります。
そのためこれだけ多くの中高生に参加してもらえたことは企画担当者にとって大変うれしいことでありました。また、増上寺や三門が若い世代をも惹きつける魅力をもっていることを改めて誇らしく感じました。
400年の歴史をもつ三門に、新たな歴史を付け加えていくのは間違いなくボランティアに参加してくれた学生たちの世代です。彼らが今回のボランティアを青春の思い出として胸に刻み、今後も増上寺を盛り立ててくれればありがたいことです。そして、日々の生活や人生の節目においてまた増上寺に来て手を合わせ、豊かな人生を送ってくれることを願ってやみません。
中高生がきれいにしてくれた三解脱門の特別公開は11月27日までです。皆様もぜひお参り下さい。
(令和4年9月22日執筆)