浄土宗開宗850年奉賛局だより(7月)
2022.07.01
建立時から使い続けてきた大殿の配管を更新します 〜大殿空調・衛生設備更新事業〜
まずは、増上寺浄土宗開宗850年慶讃事業に対し浄財をご志納いただきましたご寺院様、檀信徒様に当ページをお借り致しまして厚く御礼申し上げます。
さて、本堂のある大殿は、建立からまもなく50年を迎えます。開宗850年慶讃事業では、今後も永く皆様にお参りいただくために必要な改修を進めています。
今年度に行っているのは、空調・上下水道用の配管を更新する事業です。
2階本堂より上の階の空調は、冷温水を地下の水道管から屋根の下にある機械室まで引き上げ、冷暖房機で熱交換をして冷温風を各階に送っています。また、同じように各階のトイレなどにつながる水道も、水が地下から4階にある水槽に一度引き上げられた後、重力によって各階に送られています。
このように大殿は地下から屋根の下まで水を上下させており、各階をつなぐ縦の配管が重要な役割を果たしています。
ところが、この配管は大殿建立以来更新をされていないため劣化が進んでしまっています。万が一、配管が破裂するようなことがあれば大殿中が水浸しになってしまう恐れがあるのみならず、空調や水道が使えなくなってしまいます。
こうした事態を防ぐため、今年度では当該配管を更新することとなり、今まさに工事が進んでいます。工事中は空調・衛生設備の使用が一部制限されますが、大殿を長期的に利用するために必要なこととご理解いただき、ご協力を賜りますよう何とぞよろしくお願い致します。