浄土宗開宗850年奉賛局だより(4月)
2022.04.01
「増上寺の顔」を次の時代に残すために 〜三解脱門の解体大修理〜
まずは、増上寺浄土宗開宗850年慶讃事業に対し浄財をご志納いただきましたご寺院様、檀信徒様に紙面をお借り致しまして厚く御礼申し上げます。
さて、皆様は「増上寺の顔」といわれた時に何を思い出すでしょうか。
増上寺が多くの皆様の目に触れる機会の一つとして、毎年1月2日・3日に開催される大学箱根駅伝があります。テレビでご覧になる方も多いことでしょう。
その中継では、スタートから10分程のところに差し掛かると必ずアナウンサーから「ただいま選手は増上寺三門前を通過中であります」と紹介されます。そして選手の背景に映るのは、東日本最大級を誇る朱色の三解脱門(三門)であります。
日本中の皆様がその堂々たる三門の姿を目にして増上寺に親しみを抱くのであり、この三門はまさに「増上寺の顔」と呼べるに相応しい門といえるでしょう。
この三門は江戸時代前期の慶長16年(1611年)、徳川幕府の助成により、幕府大工頭・中井正清とその配下により建立、元和7年(1621年)大風により倒壊するも、元和8年(1622年)に再建されました。
本年は2022年ですので、再建されてから400年ということになります。江戸初期に建立された「増上寺の顔」が令和の時代にも親しまれ続けているとは、大変にありがたいことです。
このたびの開宗850年慶讃事業では、約10年をかけて三門の解体大修理を行います。そのための準備が現在着々と進んでいるところです。三門が今後百年、200年とさらなる時代においても、変わらぬ姿でその時代の人々を魅了し続けられるよう、皆様のお力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。
お問合せ先
- 大本山増上寺
浄土宗開宗850年奉賛局 -
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