大殿・瓦志納へのご協力ありがとうございました
〜大殿屋根瓦総葺き替えは着々と進んでいます〜

　まずは、増上寺慶讃事業への協賛金、並びにチタン瓦のご志納をいただきましたご寺院様、檀信徒の皆様には紙面をお借り致しまして厚く御礼申し上げます。

　時の経つのは早いもので、令和元年11月に始まりました大殿の瓦志納は1年半の募集期間を終え、本年4月30日をもって受付を終了致しました。当初の想定を大きく上回るお申込みがあり、本稿執筆時点での集計では、計15,000枚を超す瓦のご志納をいただいています。

　昨年からあっという間に世界中に拡がった新型コロナウイルスにより、国内においては緊急事態宣言がとられ人の動きは停まり、それぞれのお寺の活動も縮小か停止をせざるを得ない大変な状況となりました。そのような中でも、多くのご寺院様、檀信徒様が力強いご支援を下さり、特に本年経過報告書を送付してからはコロナウイルスへの不安を跳ね除けるかのような勢いで多くのご志納をいただくことができました。

　コロナウイルスは現在も新たな姿に変えながら猛威をふるっておりますが、それでも大殿の屋根瓦総葺き替え工事は着々と進んでおります。

　大殿正面最上部の錣（しころ）屋根にはご志納者の名前が入った瓦が葺かれ始め、これから屋根全体に皆様の気持ちのこもった瓦が葺かれていきます。

　大殿を守ってくれております鴟尾（しび）も新たに金箔を三度貼り重ねた眩い姿を現し、大殿上から瓦の葺き替え工事を見守ってくれております。

　皆様には常に増上寺に目を向けていただいておりますことに感謝申し上げ、どうぞ無事このコロナ禍を乗り越えていかれることをご祈念申し上げます。

（令和3年5月20日執筆）

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