浄土宗開宗850年奉賛局だより
2019.05.01
増上寺大殿の屋根瓦
増上寺における「法然上人浄土宗開宗八百五十年年奉修要綱」を、全国の浄土宗ご寺院に送らせていただいてから早5ヶ月が過ぎようとしておりますが、その間に協賛金をご志納いただきましたご寺院様には紙面をお借り致しまして厚く御礼申し上げます。
今回の開宗850年慶讃事業の中に、大殿屋根瓦の総葺き替え工事がございます。
増上寺大殿には約6万の瓦が載っておりますが、現在の瓦の状態は、これら瓦が凍結により割れたり、瓦を繫いでいる銅線が伸びてしまったり、切れたりしており、いま言われております大地震に対する対応が早急な課題となってきておりました。
そのようななか今回、この瓦を葺き替えさせていただくこととなり、今までの土瓦からチタン瓦に変えていくこととなりました。チタンは非常に貴重な、また丈夫な金属であり、重さも土瓦に比べると約1/10ということで、心配されている大地震にも備え対応をしていけると考えております。
このチタン瓦の工事を業者2社から見積りを出していただき、金額、工法等精査の上施工業者を決めさせていただき、オリンピック終了後から工事に着手したいと考えております。
またこの瓦につきましては、全国の檀信徒の皆様、増上寺においでになる参拝客の皆様、また一般の皆様にも今後ご志納のお願いをさせていただきたいと考えております(瓦志納のお願いにつきましては、後日改めましてご連絡をさせていただきます)。
そしてご志納いただいた皆様が、私の志納した瓦が、増上寺の大殿屋根の上に載ってこれから先の永い間、ご本尊様をお守りしていくとの思いの中、一人でも多くの方にご縁を結んでいただきたいと考えております。
皆様方には、これからもご迷惑をおかけすることが多々あろうかと思いますが、何卒ご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。