浄土宗開宗850年奉賛局だより(12月)
2019.12.01
奉賛局より心を込めて
いよいよ今年もわずかとなり、開宗850年事業が本格的に始まってから一年が経とうとしています。
この奉賛局だよりは、毎号、奉賛局の部長が中心となって執筆していますが、今月号は、畏れながらも一局員が開宗850年事業への思いを率直にお伝えしたいと思います。
私たち奉賛局の職務は、皆様よりご寄付をお預かりするところから、慶讃事業に活用し、事業を完遂させるところまで、幅広い事務となっています。「これからの増上寺を創っていく事業を担っているのだ」と高い誇りを抱くとともに、日常生活では想像もつかない大きな事業予算を目の当たりにし、頂上の見えない雪山の中で一歩一歩足元を探りながら歩を進めるような心境でもあります。
そのような私たちが皆様と接点をもつ大きな機会に、ご寄付の受付があります。ご寺院様も、檀信徒様も、それぞれにご事情があろう中で多額の寄付をお預かりすることは、思わず手を合わせてしまうようなありがたい心持ちになります。と同時に、ご支援をいただくからには、しっかりとした仕事をしなければならないと、背中をぐっと押されたかのように気合いを入れられます。こうして奉賛局員は、自らのアクセルを強く踏み、日々の勤めに励んでいるところです。
気をつけなければならないのは、私たち奉賛局はあくまで脇役であるということです。事務局は事務局であって、主役ではありません。主役は大本山増上寺であり、またお念仏の教えそのものであり、この事業に関わるすべての皆様なのだと思います。
増上寺は多くの方々の力で成り立っているのだと日々感じます。奉賛局員一人ひとりは微力であっても、増上寺を支える皆様の力があれば事業は必ず実現すると信じています。私たちも全力を尽くします。
ぜひとも本開宗850年事業にお力をお貸しいただきますよう心よりお願い致し、奉賛局末席よりお便り申し上げます。