力を合わせて築き上げるということ 〜大殿屋根瓦の総葺き替えにあたって〜

　すでにご存じの通り、増上寺では、開宗850年慶讃事業として大殿屋根瓦の総葺き替えを致します。

　昨年11月より新しく葺かれる瓦のご志納を承っており、おかげさまで令和元年12月末時点で二千枚近くのお申込みをいただいております。瓦の一枚一枚にはご志納者のお名前が記載されてまいります。

　皆様に瓦のご志納をお願いしておりますのは、ご縁のある皆様一人ひとりと力を合わせて増上寺の本堂を築き上げることに大きな意義があると考えるためです。大殿には、御忌大会をはじめとして全国の浄土宗教師や檀信徒が集まり、また亡き方のご供養等のために多くの方がお越しになります。皆様のお念仏、お祈りの捧げられる大殿の屋根を、その皆様と力を合わせて葺き替えてまいりたいのであります。

　屋根瓦が葺き上げられたのち、大殿では、皆様の想いの込められた屋根のもとにお念仏が響き渡ることとなります。

　ご志納者は、「この大殿の屋根に自分の名前がのっているのだ」と親しみを抱き、お念仏の信仰を深めていくことでしょう。そして、屋根に込められた幾千、幾万もの想いとお念仏の響きが一つのお堂に調和することは、私どもすべてにとって他に替えがたい喜びではないでしょうか。

　瓦志納の申込書は、増上寺内にて配付しているほか、下記までご連絡をいただければ早速にお送り致します。

　ぜひ力を合わせて大殿本堂を築き上げるべく、瓦のご志納をよろしくお願い申し上げます。