春を迎えるにあたって

　まずは、早速に協賛金をご志納いただきましたご寺院様には紙面をお借り致しまして厚く御礼申し上げます。お陰をもちまして皆様のご理解・ご協力をいただきまして勧募状況も順調に進んでおりますこと、重ねて御礼申し上げます。

　早いもので平成から令和へと元号も変わり、もう令和2年の年、間もなく増上寺の御忌大会を迎えようとする時期となってまいりました。

　そのような中、昨年中は各教区様において行われておりました講習会や研修会等にお伺いをさせていただきご挨拶をさせていただいておりましたが（本年もお声をかけていただければお伺いをさせていただきます）、新しい年を迎え、まず初めに増上寺のお膝下であります東京教区の各ご寺院様それぞれに対しまして、ご挨拶と勧募のお願いにお伺いをさせていただいております。今後各教区ご寺院様にも順次お伺いをさせていただく予定にしておりますのでその節にはよろしくお願い申し上げます。

　法然上人浄土宗開宗850年を契機として行う重要文化財の三解脱門の解体大修理並びに大殿屋根瓦の総葺き替え工事は、この増上寺を次代に残し、伝えていくために何としても成し遂げなければならない大事業でございます。

　常日頃八木台下がお話になられる中に、「タクシーに乗って行先を伝えて増上寺を知らない運転手さんがいない」とおっしゃっておられますが、まさに日本中の人々にも増上寺が心の拠り所としてしっかりと根付いていることに対し、改めましてここ増上寺をお守りして来られた諸々の先人たちに感謝申し上げていきたいと思います。