増上寺 世界最大規模のチタン瓦へ
2021.03.01
現在、増上寺では「本堂屋根瓦総葺き替え工事」を行っております。
本事業は、浄土宗をお開きになった法然上人(1133年〜1212年)が承安5年(1175年)に立教開宗して以来、850年を迎える令和6年(2024年)に合わせての慶讃事業の一つであります。
増上寺の大殿本堂は、昭和49年(1974年)の建立以来、まもなく50年を迎えます。長年の風雪に耐えた屋根瓦は傷みが激しく、ご参詣の皆さまの安心、安全のために、瓦の総葺き替えが必要不可欠となっています。この度の総葺き替えでは、瓦の素材に丈夫なチタンを用い、厚さ0.3ミリメートルに加工して瓦を葺くことにより屋根の圧倒的な軽量化を実現、さらには耐震補強を施し、災害に耐えうる安全な本堂を目指します。増上寺大殿屋根の施工面積は4,235㎡、チタン瓦の枚数にして約60,000枚。この数はチタン製屋根瓦の葺き替え例として、世界最大規模となります。
工事期間中、本堂内へはこれまで通りお参りすることが出来ますが、一部騒音や通行など、ご不便をお掛けすることがあるかと存じます。何卒ご容赦の程、お願い申し上げます。なお、竣工は令和3年(2021年)10月末を予定しております。また、本事業に際しまして、これまでにご寺院、檀信徒の皆様からお寄せいただきましたご芳志に、心より感謝申し上げます。
去る10月1日、増上寺 大殿本堂 屋根瓦総葺き替え工事着工に先立ち、工事の安全祈願法要を執り行いました。
引き続き、増上寺浄土宗開宗850年慶讃事業にご理解とご協力の程、宜しくお願い申し上げます。