増上寺について
増上寺は、浄土宗の七大本山の一つです。
酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって、江戸貝塚(現在の千代田区平河町付近)の地に、浄土宗正統根本念仏道場として創建され、関東における浄土宗教学の殿堂として宗門の発展に寄与してきました。
- 名称 三縁山広度院 増上寺
- 宗旨・寺格 浄土宗 大本山
- ご本尊 阿弥陀如来・南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
江戸時代から明治時代、
昭和の増上寺
17世紀中頃の増上寺は、広大な寺有地に120以上の堂宇、100軒を越える学寮が甍ぶきの屋根を並べる、とても大きな寺でした。
当時は、3000人以上の学僧のお念仏が、全山に鳴り響いていたと言われています。
苦難の明治期と戦災を乗り越えた増上寺は、昭和49(1974)年に悲願の大殿再建を果たします。
それ以後も、次々と諸堂宇を完成させています。
平成の増上寺と、これからの役割
宗祖法然上人八百年御忌をお迎えするにあたって、平成21(2009)年には圓光大師堂と学寮を、平成22(2010)年には、安国殿を建立しました。
長い年月をかけて、境内諸堂宇が整い、復興が成った今こそ、増上寺は、法然上人の教えを弘め、念仏の根本道場として僧侶の育成に努めたいと考えています。
お念仏を唱え、浄土往生を願い、平和を求める。
その心を世界に発信していくことが、これからの増上寺の役割です。
圓光大師堂
大殿本堂
安国殿